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ビジネスとスポーツ1

  • 執筆者の写真: マーケティングチーム SBIBI
    マーケティングチーム SBIBI
  • 2023年2月7日
  • 読了時間: 3分

更新日:2月4日


ずっと働ける職場には「ポジティブな助け合い」がある

ビジネスとスポーツ

私はビジネスではエグゼクティブ・コーチ、スポーツではメンタル・コーチの仕事をしています。20年以上の経験で、ビジネスとスポーツの共通点が多いことを実感しています。講演で、そのようなお話をすると、必ずといって良いほど、「ビジネスでは自分がやりたくないことをやらねばならないことが多いです。


しかし、スポーツでは、アスリートは自分のやりたいことをやっているのだから、ビジネスとスポーツは違うでしょう」と反論する人がでてきます。スポーツをあくまで趣味としてやっている人は、楽しくやっている人は多いので、そのようにお考えになるのは無理がないと思います。プロの世界、あるいはオリンピックを目指すアスリートにとって、スポーツは趣味ではなく、「きわめて厳しい仕事」です。あるプロ野球の選手が引退するとき、「競技生活で、楽しいことはまったくなかった。苦しいことばっかりだった」と語っていましたが、多くのプロの競技者の多くが共感できる言葉だと思います。


「ビジネスとスポーツで成功するための苦しいプロセスは同じとしても、開始するきっかけは違います。仕事をするきっかけの多くは生活のためであり、その仕事が好きで始める人は、ほとんどいないでしょう。スポーツをやる人は、そのスポーツが好きだから始めます。出発点が違うでしょう」と言う人もおられます。スポーツを始めるきっかけの実態は違います。ある競技を始めるきっかけは、親がそのスポーツをしていたとか、近所に住む友人から誘われたからなど、必ずしも、自分が好きで始めたわけではないケースが多いです。


 「ビジネスで成功する人と、スポーツで成功する人の共通点は何ですか」と質問をされることも多いです。私は、自分の経験に照らし合わせて次の3つの習慣を挙げます。


  1. 失敗から学ぶ習慣を身に着けている

  2. どんな不利な状況に陥ってもどうすれば逆境を克服できるかを考える習慣を身に着けている

  3. 上司(スポーツであればコーチや監督)と信頼関係を構築する習慣を身に着けている


 習慣は、無意識に、自動的に思い浮かべる考えや、自然にとる行動のことです。習慣になっていないと、いざというときには役に立ちません。これらの3つの習慣を身に着けていると、成功する確率は高まります。残念ながら、100%成功できるとは断言できません。成功の要因は多種多様で、個人の考えや行動だけが要因ではないからです。


 次回以降、成功するための習慣を一つ一つ、心理学からの視点で説明をさせていただきます。

この記事を書いた人 松下信武(まつした のぶたけ) SBIビジネス・イノベーター株式会社 「わたし・みらい・創造センター(企業教育総合研究所)」上席研究員。


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