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樹木も人材開発も手入れが必要


自己認識の差で職場の働き方が変わる

アイデンティティー・パートナーズ株式会社の佐々木秀典です。

今回は樹木と人材開発の共通点である「手入れ」についてお話したいと思います。


 

【 目 次 】

 

原宿に梅が咲いております

まだまだ寒い日々が続いておりますが、私たちのオフィスがある原宿では冬の終わりを告げる梅の花が咲き始め、春の訪れを感じさせてくれます。寒い冬を耐えて他の植物に先駆けて花を咲かせる梅には力強さ、生命力を感じさせられますね。

梅は、花、香り、実も楽しめ、松竹梅と並べておめでたい植物のひとつであり、庭木でよく見られます。しかし非常に成長スピードが優れている樹木なので、「限られた空間」で美しく管理するためには適宜管理が必要になります。特に、春先に美しい花を咲かせるためには、枝1本1本の状況を見極めて、花を咲かせる枝を残し、古い枝を剪定して全体のバランスを整える剪定が重要です。開花期を見据えた事前の剪定が上手になされているため、美しく整った梅の花をみることができているのです。





大事なのは手を入れること

樹木全般に言えることですが、放っておけば樹形が乱れ、枯れる場合もあります。そのため、適宜管理していく必要があります。庭や街並みといった限られた空間の中で樹木の生育を維持し、美しく育てていくことが大切です。その際に重要になるのが、枝の特徴を見極めた剪定です。

樹木を遠目から見ると、一見全て同じような枝に見えますが、若くて伸長力が旺盛な枝、古くなって花を咲かせられない枝、病気になってしまっている枝など、様々な枝が混在しています。古い枝を残しておくと枯れてしまいますし、伸長力の強い枝を放置しておくとその部分だけが大きく育ちすぎて全体のバランスが崩れてしまいます。

一律に表面を短く整えるだけでなく、樹木の内部まで手を入れて枝の状況を把握して必要な管理を行う「手入れ」を行うことが、長期間にわたる健全な成長を続けるポイントとなります。


人も樹木も手入れが必要


それでは、樹木の手入れを人材育成の分野に当てはめてみると、どうでしょうか。

人材育成には組織やチームの現状を正確に把握する、現状把握能力が必須となります。また、メンバー一人ひとりの能力や適性を正確に把握し、最適な位置に配置していくことが人材育成の鍵であり、能力を発揮できる場所で活躍することが満足度の向上につながります。樹木の管理と同様に、一人ひとりの特性を見極めた手入れを行っていかなければ人材育成も進まないのです。

合わせて外部環境の変化が組織に与える影響を考えることも重要ですが、この点は環境の変化に合わせて進化してきた植物の生存戦略から学べることも多そうです。



今回は樹木の手入れと人材育成を関連させてお話いたしました。

植物と人材育成が関連するお話はまだまだあります。次回にまたお会いいたしましょう。





 

▼この記事を書いた人

佐々木 秀典(ささき ひでのり)

アイデンティティー・パートナーズ株式会社 プログラムマネジメントグループ

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