この記事を読んでいるあなたは、おそらく「研修を自社で内製したい」と考えているのではないでしょうか。
研修を作ること自体はむずかしくありません。しかし受講者に満足してもらえるものが作れるかと言われると、そこまでの自信はないかと思います。どうせ自分たちで研修を作るなら「受講してよかった!」と思ってもらえるものにしたいですよね?
この記事では「受講生の満足度を高める研修の作り方」として、押さえるべきポイントを4つご紹介します。この4つさえ押さえておけば、内製研修でも受講者に満足してもらえる品質のものができます。実際の研修で使ったやり方なので、効果は実証済みです。
「研修を自分たちで作りたいけれどどこから手を付けたらいいかわからない」
「受講満足度の高い研修を自分たちで作りたい」
とお考えの方はぜひ最後まで読んでみてください。
【 目 次 】
研修を内製化する前に考えるべきこと
じつは研修には内製化に向いているものと向いてないものがあります。まずはここを見極めましょう。
大事なのは全部自分たちでやることではなく、「どこまでを自分たちでやるのか」の線引きを明確にすることです。
内製化に向いている研修
内製化に向いているのは以下のトピックです。
企業ビジョン・ミッションに関するもの
自社の求める人物像を具現化するもの
自社のノウハウに関するもの
ひと言でいうなら、「自社の色が強いもの」が内製化に向いています。
自社のことは内部の人が一番よく知っているので、研修にも反映が容易です。外部の研修会社に任せることもできますが、内容を伝えるためのやりとりが発生します。内製で実施するほうが、小回りが利くのは間違いありません。
内製化に向いていない研修
逆に内製化に向いていないのは以下のトピックです。
高い専門性が求められるもの
準備・実施が大変なもの
自社リソースでは対応ができないもの(新しい技術など)
準備が大変だったり、そもそもできる人が社内にいなかったりする場合は、外注する方が効率的です。費用が発生しますが、それ以上に時間と労力を削減できます。外部の専門家だからこそ話を聞いてもらえるメリットもあるので、内容や目的を考慮したうえで外注をご検討いただければよいと思います。
研修の受講満足度を高める4つのポイント
検討の結果「内製でやってみよう」となったら、受講者の満足度の高い研修を目指します。内製研修でも、もちろん可能です。以下の4つのポイントを押さえましょう。
ゴールを明確にする
動機づけをしっかりする
職場で実践できることを入れる
研修に「体験」を盛り込む
それぞれ詳しく見ていきます。
1.研修のゴールを明確にする
研修を受講することで、何を得て、どうなれるのかを言語化します。これにより、受講者はやるべきことがイメージしやすくなるだけでなく、研修を受けるべき理由ができます。
2.受講者に動機づけをしっかりする
研修を「自分に関係がある」と思ってもらいます。いくら「有益な研修です」と言ったところで、「自分には関係ない」と思われてしまったら研修を受けるモチベーションはゼロだからです。
そもそも研修を受けるモチベーションには差があります。人によっては「受けさせられている」という被害者意識さえ抱いているかもしれません。ここまでを想定して、動機づけは念入りにするべきです。
3.職場で実践できることを研修に入れる
研修を「この場だけの話で終わらせない」ようにします。受講しながら、「あそこで使えるな」とイメージしてもらえるとベストです。そうなるように研修内容を組み上げていきます。
4.研修に「体験」を盛り込む
インプットするだけなら本でもできます。わざわざ研修を受けることに意味があるとすれば、それがただのインプットではなく「体験」であるからです。
そのために、研修をデザインする際にはアウトプットができる場面を意識的に用意します。
研修の内製化をもっと実践的に学びたい方へ
以上の4つを押さえて研修を作れば、一定の満足度を感じてもらえる研修ができるのですが、じつはこの4つのポイントが研修の作り方の手順そのものでもあります。
弊社では、研修内製化に関するノウハウを無料セミナーにてお伝えしています。
セミナーは1時間。実例を交えてより具体的な研修の作り方および進め方がわかるようになっています。もちろん1回のセミナーですべてお伝えすることはできませんので、シリーズ化してトピックごとに受講いただけます。少しでも関心を持たれた方は下のボタンから詳細をご覧ください。
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この記事を書いた人 加藤 久佳作(かとう ひさよし) SBIビジネス・イノベーター株式会社 「わたし・みらい・創造センター(企業教育総合研究所)」 マーケティング担当 |