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現場リーダーに経営感覚を身につけさせるには?組織の中核人材を育てる3つの実践アプローチ

  • 執筆者の写真: なつき 高橋
    なつき 高橋
  • 6 分前
  • 読了時間: 4分

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現場リーダーを育てても、判断の質や視野が広がらない……。多くの組織が抱えるこの課題は、「個人の資質」ではなく「学ばせ方の構造」に原因があります。

リーダーが経営の意図を理解し、自分の業務に結びつけて判断できるようになるには、経営視点を“見える仕組み”で共有することが欠かせません。

本記事では、現場リーダーが経営感覚を身につけるためのポイントと、実践に役立つ具体的な手法を紹介します。


【 目 次 】



現場リーダーに経営感覚が身につかない理由

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現場リーダーが経営感覚を身につけられない最大の理由は、経営の意図が数値目標や業務指示として分断され、全体像として理解されていないことにあります。

経営層と現場では、求められる視野・判断軸・情報量が異なるため、経営の話を聞いても「自分の業務とどうつながるのか」が見えにくくなります。

さらに、自部署優先の“サイロ化構造”も、経営視点を育みにくい要因です。


こうした背景から、経営と現場をつなぐには、構造を共有する育成設計が欠かせません。



経営感覚を育てる3つの仕組み

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現場リーダーの経営感覚を育てるには、「構造の可視化」「業務との接続」「双方向の対話」の3要素が重要です。


1. 経営を“構造化”して見せる

経営の仕組みを図やフレームワークで示すと、リーダーの理解は大きく変わります。「ビジネスモデルキャンバス」を用いて、自社の価値提供・収益構造・顧客関係を整理すると、「自分の業務がどの構造部分を担っているか」が直感的に把握できます。


2. 業務判断と経営目標を結びつける

抽象的な経営方針は、現場判断に落とし込まれにくいもの。「顧客価値向上」を掲げるのであれば、営業は「課題ヒアリングの質向上」、製造は「品質基準の再定義」など、部門ごとに行動へ翻訳する必要があります。この“翻訳思考”が、経営感覚の基礎をつくります。


3. 対話で視点を広げる

一方向の説明では、理解は深まりません。タウンホールや少人数ディスカッションなど、リーダーが経営の意図を自分の言葉で考える機会を設けることで、視点が立体化します。対話がある組織ほど、自律的なリーダーが育つ傾向があります。



成功事例:経営視点トレーニングの効果

経営視点を育てる研修として、ビジネス構造を用いた“可視化型トレーニング”は大きな効果を発揮しています。

ある企業では、現場リーダー向けにビジネスモデル思考プログラムを導入し、自社の事業構造を一枚で整理する演習を実施しました。

参加者は、自社の価値提供や収益構造、バリューチェーン上の強みを俯瞰し、自部門の役割を言語化できるようになったと報告しています。

こうした“構造で理解する”研修は、経営目標とのつながりを明確にし、部門間連携や意思決定の質を高める効果が確認されています。


アイデンティティ・パートナーズ「ビジネスモデル思考プログラム」https://www.idp-inc.co.jp/service/businessmodel-sp より



リーダー育成を支える研修設計のポイント

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現場リーダー育成で成果を出す研修は、「実践型」「越境型」「アウトプット重視」の3条件を備えます。


実践型ワークショップであること

経営テーマを自社の具体的課題として扱い、日常へ持ち帰れる判断基準をつくる。


部門横断の構成であること

異なる領域の視点に触れ、サイロ化を解消し、新たな発想を生み出すきっかけになる。


アウトプットと振り返りをセットで行うこと

アクションプランを現場で検証し、共有・改善を繰り返すことで、経営視点が行動に定着します。



よくある質問(FAQ)

Q1. なぜ現場リーダーに経営感覚が必要なのですか?

A. 変化の速い環境で自律的に判断し、部門を越えて調整する力が求められるためです。


Q2. 経営視点を効果的に育てる方法は?

A. 経営構造を可視化し、自部署の業務判断と接続させることです。


Q3. どのくらいで効果が出ますか?

A. 研修と対話を継続することで、一般的には3〜6か月で判断の質に変化が現れます。



まとめ:リーダーに「経営の構造」を共有する

経営感覚を育てるには、“見える化・つながる化・話し合う化”の3つが鍵です。経営視点は伝えるだけでは育ちません。構造を可視化し、業務判断へ翻訳し、双方向の対話で深めることで、リーダーは“自律的に動く経営人材”へと成長します。ビジネスモデル思考プログラムのように、経営と現場の間に“共通の構造”を持つ仕組みが、リーダー育成を加速させます。


本記事で紹介した内容は、当社の「ビジネスモデル思考プログラム」で体系的に学べます。プログラムの詳細・導入事例は以下からご覧ください。


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