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強くなくていい。自分に合ったリーダーシップを発揮しよう

更新日:2023年10月16日


リーダーシップの発揮の仕方

「リーダーは強くあらねばならない」


こんな思い込みを抱いている人は多いのではないでしょうか。企業で社員をリーダーにするときに、このような条件を自然に課しているところもまだまだ多いように思います。


今日はこのリーダーシップについて、私がかつてコーチングを担当したAさんの話をしたいと思います。


 

【 目 次 】

 


目に見えにくい力、リーダーシップ


目に見えにくい、リーダーシップ

「指導力」や「統率力」といった意味を持つリーダーシップ。


組織の方向性を示し、ヒト・モノ・カネ・情報を使って判断し、チームを目標達成へと導く影響力を発揮する人のことを「リーダーシップを発揮している人」と言っています。


必要な要素としては、たとえば以下の3つがあります。

  • 組織の模範である →メンバーのことを考えられる、行動力や決断力を持っている

  • 適切な評価を行う →公正さ・公平さがある

  • 高い説明力を持つ →コミュニケーション力

最近とくに共感したのが、野田智義・金井壽宏著『リーダーシップの旅 見えないものを見る』の一節。


(リーダーというものは)地位による権威ではなく、人々の価値観や感情に訴え、人の共感を得て、自分の夢とみんなの夢のシンクロ(同期化)を創り出すもの 引用:『リーダーシップの旅 見えないものを見る』(光文社新書)

リーダーの役割を、価値観や感情に訴え、同期化を起こせるかどうかであるとしています。



リーダーは強くないといけないのか?


ここで、私がコーチングを担当したクライアントのAさんの話をしたいと思います。


Aさんはある企業の30代の中堅社員。落ち着いた風貌、しぐさ、冷静沈着な対応をされる方なので、年齢よりもとても大人びて見える方でした。


彼は「俺が、俺が」と前に出る性格でも、積極的に人を巻き込むタイプでもありません。知恵は出すが、どちらかといえば静かにそこに居るタイプです。上司からは「もっと前に出ろ」と言われるも、なかなかそのようにできなくて悩んでいました


彼のように、”リーダー”という響きに「前へ前へと出る強さがあり」「人々を強力に引っ張る」といったタフなイメージをもつ人は多いのではないかと思います。


リーダーを象徴するのが以下のような言葉です。

「統率力」「行動力」「説得力」「責任感」「高耐性」


答えがあって明確に方向性を示せた時代はこういった強制型リーダーも通用したのでしょうが、いまは違います。現代はビジネスに答えがなく、新しい答えを探したり創り出したりしなくてはなりません。強制型には限界があります。



参謀「諸葛亮孔明」の存在感


リーダーシップ諸葛亮孔明

Aさんとコーチングで向き合っていて思い出したことがありました。三国時代の武将 劉備玄徳の参謀として活躍した諸葛亮孔明のことです。


アニメや映画化もされている孔明のイメージは美青年(←ココ、大事デスネ(笑))で頭脳明晰な人物、私は個人的にもっとも好きなキャラクターです。


孔明は非常に寡黙で落ち着いた雰囲気を持っていて、知略や用兵に優れ、武将よりも実際の作戦を動かしているイメージがありました。


表舞台には決して立たないけれども、情報の収集と分析で集団を勝利へと導く影のフィクサーとも言える存在。武将玄徳は優れた参謀孔明の立てた戦術・戦略を採用するだけで、事足りたわけです。


孔明は、主人公の劉備玄徳よりも主役を食ってしまうぐらいの存在感に溢れていてめちゃくちゃかっこいい!と思っていました。


Aさんには孔明の話を例にとり、「あなたは玄徳ではなく孔明を目指したらいいのでは? そのほうがあなたらしさを活かせるでしょうし、無理なくチカラを発揮できそうな気がしますよ」と提案をさせていただきました。


Aさんは、「そういうものの見方もあるんですね、それならやれそうです!」と納得され、そのお顔はとてもイキイキされていました。



リーダーもいろいろ


リーダーシップもいろいろ

組織内で発揮するリーダーシップの型にはいくつかの種類があります。

  • 指示型

  • コーチ型

  • 援助型

  • 委任型

弊社でリーダーシップについてレクチャーする際には、関わる相手の成長度合いに応じて、リーダーシップの発揮の仕方を変えていく必要があることをお伝えしています。


たいていの場合、その人の得意・やりやすい型は決まっています。自分の得意な型を理解・認識しつつ、他の型もあるんだという「考え方」を根底に持っておくと、チームやグループの運営の仕方に幅が出るのではないかと思います。


大事なのはやはり知識よりも実践した結果どうだったかを知るということ。自分の特性を知りつつ、自分らしさをどれだけ自然に出すことができるか、だと思います。



自分に合ったリーダーシップがある


Aさんのように、ある種固定化されたリーダーのイメージを持ってしまっている方には、参謀になって「縁の下の力持ち」としてコーチ型や援助型のリーダーシップを発揮するやり方もあることをお伝えしておきたいと思います。


優秀な参謀はリーダーを下支えするだけでなく、知らないうちにリーダー以上のリーダーシップを発揮していることもあるのです。



この記事を書いた人 齊藤 理美(さいとう まさみ) アイデンティティー・パートナーズ株式会社、 わたし・みらい・創造センター(企業教育総合研究所)

専任講師&コーチ


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