こんにちは!
「わたし・みらい・創造センター
(企業教育総合研究所)」の佐藤(さとう)です。
コーチングは、対話を通じて相手の感情や思考のはたらきを自己実現や目標達成などの原動力に変える、専門的なコミュニケーション技術です。よくスポーツなどの分野における指導方法であるティーチングと混同されがちですが、コーチングは相手の意欲の仕組みを効果的に活用し、新しい行動を創り出すことをサポートする技術です。
【 目 次 】
行動の源泉は意欲
目標達成や自己実現には行動力が不可欠です。その源泉は意欲ですが、努力や困難、時間に対しても持続される必要があります。その持続される意欲は自己の価値観に基づきます。コーチングでは、対話を通じて相手の価値観を明らかにし、持続する意欲の仕組みへ変え、行動を起こすサポートを行います。
コーチングにおける質問の力
前回のコラムでは、ビジネスコーチングの三つの基本スキルとして、観察力、傾聴力、承認力の大切さをお伝えしました。
今回は傾聴の先にある「質問の力」についてお話しします。質問力は相手の可能性を引き出す上で極めて重要なスキルです。質問は情報収集だけでなく、深い理解と洞察を促し、相手が自らの価値観を明確に理解して、潜在的な能力や解決策を見つける助けになります。
質問力の洞察深化と自己探求の促進
良い質問は単なる事実を引き出すだけでなく、感情や信念、目標など、より深い情報を引き出します。これにより、コーチは相手の抱える課題や悩みを理解することで、適切なサポートを提供できます。また、質問を通じて相手に自己探求を促すことで、新たな視点やアイデアを浮かび上がらせ、自己成長を促します。
信頼構築と自己責任の促進
コーチの質問力は相手との対話を深め、信頼関係を構築する効果的な手段でもあります。適切な質問は、相手が自分の思考や感情を開かれた雰囲気で表現しやすくし、共感や理解が生まれやすくなります。これにより、相手はよりオープンになり、コーチとの協力関係が築きやすくなると同時に、質問は相手の自己責任を促進し、自己管理能力を高める手助けとなります。
解決策の共同創造
質問力は解決策の共同創造を促進します。相手とコーチはパートナーシップを築き、共に目標に向けて進む必要があります。良い質問は双方向の対話を促し、相手とコーチが共同で新たなアイデアや戦略を生み出すプロセスをサポートできます。
無限の可能性を開花させ、持続可能な成果を生む
ビジネスにおいてコーチングの質問力は、深い理解、洞察、自己探求、信頼構築、自己責任、共同創造など多岐にわたる側面で相手の可能性を引き出す鍵となるスキルです。質問力を用いて、相手が持つ無限の可能性を開花させ、持続可能な成果を生むことができるでしょう。
わたし・みらい・創造センターでは、対話の研究を進め、「自己との対話」「他者との対話」「社会との対話」を軸にした人材開発、組織開発のサービスを提供することで、企業の中で働く人々の、創造的な活動と相互理解を促進させていきます。
本日は「わたし・みらい・創造センター(企業教育総合研究所)」の佐藤(さとう)が担当いたしました。最後までお読みいただき、ありがとうございます。
▼この記事を書いた人
佐藤 純子(さとう じゅんこ)
「わたし・みらい・創造センター(企業教育総合研究所)」センター長